社長秘書のストレス発散

「社長秘書のストレス発散」
「私は、とある企業の社長秘書であります。
連日社長のスケジュール管理や急な要望にも即座に答えなければならない。私が何かミスをすると社長の叱責が飛ぶ。しかもほんの些細なことでも・・・
器の小さい馬鹿社長としか言い様がない・・・」
ある日のこと大事なプレゼンに出席する時間を間違いて社長は大激怒!!私は正しい時間を伝えたのに聞き入れなかったが後に社長の勘違いであることが分かったにも関わらず秘書の私には謝りもせず、平然とプレゼンに出席していた。
さすがに私も「こんな馬鹿社長についていけるか~~!!!・・・」と心の中で叫んだ。
社長がプレゼンをしている最中、私は社内のプールにいた。幸い誰一人いない。学生の時水泳部にいたから衝動的に泳ぎたくなった。
黒のジャケットに黒のタイトスカート、黒のパンプス黒いロングヘアーをアップした格好だ。
プールの飛び込み台に立ち、「よぉ~いスタート!!」と言うと同時に今着ている格好でプールに飛び込んだ。
「ザッパァ~~ン!!!!!!」
彼女はアップした頭から入り腕、胸、腹、スカートの上から下へいき最後はパンプスまで入水した。
水着とは違い服のまま泳ぐのは大変なのだか・・・今までのストレスを発散するかのように一心不乱に泳いでいる。
左右の腕を力一杯かき、左右の脚を懸命に水を蹴っていく。向かいの壁に近ずいたところで華麗なクイックターンを決める。
息が上がりそうになっても、ジャケットの下のシャツの裾が出てもお構い無く泳いだりクイックターンを繰り返していた。5往復しただろうか彼女は今までのストレスを吐き出したかの様な表情に溢れていた。水中潜水したあと彼女はプールから上がった。
アップした髪の毛をほどいて、濡れた長い髪の毛に溜まった水を絞っていき、濡れたジャケットを脱ぎ裾が出た白い長袖のシャツをスカートの中に入れるスカートに溜まった水を絞っていく。脱いだジャケットも同様に絞っていく。パンプスの中に入っていた水を出していく。
「あぁ~~スッキリしたぁ~~!!!」
全身びしょ濡れ状態の彼女。
「このままびしょ濡れ状態だと馬鹿社長に何言われるかわからないから秘書室で着替えてよう。同じスーツをもう一着あるからね。」
溜まりに溜まったストレスを発散した彼女の表情は笑顔であった。
濡れた上下スーツのままプールを後にした彼女であった。

おわり