雨中の試合

「雨中の試合」
「今日は朝からずっと雨☔、それなのに何でラクロスの試合をやるの・・・信じられない( ・ε・)」
彼女が所属するラクロス部は弱小チーム、強豪校とは違い試合日程やグランドも恵まれた状況ではない。恵まれた状況でやるには勝つしかないからだ。
白のポロシャツに水色のタータンチェックスカートに水色のソックスに白のシューズ。長い髪の毛をポニーテールにまとめ、いざ試合に。試合が始まると同時にポロシャツやスカートは濡れてぐっしょり。芝のグランドは水を含んでいて、走るとバシャバシャと水しぶきが上がる。当然足元が悪いからスッ転ぶことも、白いポロシャツや水色のタータンチェックスカートはあちこち土色が付くくらい汚れてくる。もう汗で濡れているのか雨で濡れているのかわからないくらいである。
試合は大敗した。ポニーテールはぐっしょり濡れ、ポロシャツやスカートはあちこち汚れ水色のソックスや白いシューズは茶色くなるほど汚れていた。
「あぁ~やっと終わった・・・もぉ汗と泥とびしょ濡れが一緒になっているから気持ち悪い。もうこのままお風呂🛀に入っちゃおっと。」
グランド併設の大きい風呂場に到着と同時に彼女は何のためらいもなく濡れたポロシャツやスカート、靴下、白いシューズのままお風呂に飛び込んだ。
「ドッポ~ン!!!」「気持ちいい!!」彼女の表情がホッとした。「冷えた身体に温かいお風呂は気持ちいいものだ。雨でぐっしょり濡れた感じとは違い気持ちいいや!!」その後彼女はお風呂に潜ったり、洗面器を使って頭からお湯を浴びたりと濡れの一時を楽しんだ。
「ふぅ・・・・思う存分温まったから、気持ち良くなったなぁ~~。また雨の試合になったらやっちゃお。」
お風呂から上がった彼女は濡れた髪の毛を絞りポロシャツやスカートに溜まった水を絞り出していく、びしょ濡れになった白いシューズを脱ぎシューズの中に溜まっていた水を出し水色のソックスを脱いだ。
こうして彼女はお風呂場を後にした。

おわり